川端 実 
 1911- 2001年 川端玉章の孫。東京美術学校で(同級に岡本太郎がいた)、藤島武二に学び卒業後、1936年には文展監査展に入選して選奨となり、また39年には光風会会員に挙げられるなど早くから頭角を現した。戦後は、官展系の穏健な自然描写を脱してフォーヴィスムからキュビスムの影響を受けた作品へと転じ、その後さらに抽象的傾向を強めた。1958年に渡米し、抽象表現主義的作品を試みた後、日本的な空間処理や筆使いを生かした独自の抽象作品を発表。
 
「麦のある風景」油彩8号