青山熊治 あおやまくまじ 
1886ー1932年 
 21歳の時東京府勧業博覧会で「老抗夫」を2等賞、白馬会展で「アイヌ」が白馬賞、文展で「九十九里」が三等賞を受賞し、日本の洋画界の新星として将来を嘱望された。大正3~11年に滞欧するが、その間第一次世界大戦に遭遇。困難な8年間を欧州で送る。友人らの助けにより帰国するが日本の画壇からはすっかり忘れられていた。
1926(大正15)年に大作「高原」で帝国美術院賞を受賞し再び高い評価を得る。この作品は帰国直後の大正12年の作品で厳しい冬の景色を力強い描線で描いている。
 
「雪の村」油彩P8号  大正12年1月作